フォトマッチ チームチャンピオンズカップ2023 HIDA TAKAYAMA

レギュレーション

 

 

第1条     総則
本レギュレーションはフォトマッチ競技の開催に必要な事項を定めたものである。

第2条     理念
本レギュレーションで定める競技を「フォトマッチ」と呼ぶ。フォトマッチは以下の理念に基づき運営される。
「正しから美しい。真剣だからより楽しい」
フォトマッチの参加者全員がFair Photographersの精神に則り、イコールコンディション(撮影機会と条件の均等)における真剣な競い合いの場を通して、真の風景写真の美しさを求め、より大きな撮影の楽しさと創造の喜びを得る。

Fair Photographers
(フェアフォトグラファー)とは、風景を撮る者が個々に考え、行動することによって自然環境や地域に優しいフェアな撮影スタイルの確立を目指すプロジェクトを称する。北海道美瑛町で長年風景写真家から愛されてきた「哲学の木」に起きた悲劇的な出来事に危機感を共有する雑誌『風景写真』代表・石川 薫(当時編集長)と風景写真家・中西敏貴そしてグラフィックデザイナー・三村 漢の3人よって2016年に提唱された。その趣旨に共感した雑誌『フォトコン』編集長・藤森邦晃が、『風景写真』との合同企画の開催により写真界に広めることを提案したことによって、Fair Photographers の精神に基づく初のイベント「チーム チャンピオンズ カップ」が2016年に実現した。本レギュレーションで定める「フォトマッチ」は2016年に試行大会として開催した「チーム チャンピオンズ カップ2016」を原型としている。

第3条     大会の名称
本大会の名称を「フォトマッチ チームチャンピオンズカップ2023 HIDA TAKAYAMA(PHOTO MATCH Team Champions Cup 2023 HIDA TAKAYAMA 略称 TCC2023 HIDA TAKAYAMA)とする。

第4条     大会の構成
大会はプレーヤー5名でチームを組み、個々のプレーヤーが撮影した作品に対しジャッジの判定を受ける競技とし、これを岐阜県高山市にある高山市民文化会館でおこなう。

第5条     大会の主催
大会の主催は月刊誌『フォトコン』編集部(株式会社 日本写真企画)および隔月刊誌『風景写真』編集部(株式会社 風景写真出版)が共同でおこなう。

第6条     大会実行委員会の構成と名称
主催者は大会実行委員会を構成し、その名称を「フォトマッチ チームチャンピオンズカップ2023 HIDA TAKAYAMA 大会実行委員会」(PHOTO MATCH Team Champions Cup 2023 HIDA TAKAYAMA Executive Committee 略称TCCEC2023)とする。

第7条     大会実行委員会の構成員
大会実行委員会の構成員として次の者を定める。

1.      本大会を統括する大会実行委員長として次の者をエグゼクティブ・プロデューサーに定める。
藤森邦晃(月刊誌『フォトコン』編集長)

2.      大会進行・演出責任者として次の者をエグゼクティブ・ゲームディレクターに定める。
石川 薫(隔月刊誌『風景写真』代表)

3.      第11条に定める対抗選会の司会者として次の者を定める。
永原耕治(隔月刊誌『風景写真』編集長)

4.      渉外・営業責任者として次の者を定める。
福澤強志(月刊誌『フォトコン』)

5.      対抗選会の進行責任者として次の者を定める。
杉山栄一(月刊誌『フォトコン』)

6.      対抗選会のジャッジとして次の5名の写真家を定める(50音順)。ジャッジは対抗選会において作品の評定と講評にあたる。
佐藤
辰野
福田健太郎
星野佑佳
三好和義

7.      構成員については状況に応じて変更することがある。

第8条     競技監督組織

1.      大会実行委員会はフォトマッチ推進委員会Photomatch Promotion Committee 以下、PPC)に対しフォトマッチの競技としての公平性および普遍性の担保と、競技結果の記録と保管を依頼する

2.      第1項にもとづき、PPCは競技委員長および記録・投影システム、ライブ配信システム運用責任者およびチーム対応担当者として次の者を定める。
水島章広(一般社団法人 日本学生写真部連盟代表理事)

第9条     参加チームと役割

1.      公募による予選を経て選出されたチームを参加チームとする。

2.      チームは5名のプレーヤーにより構成し、前出の予選に参加した者で構成する

3.      チームは前出の予選で使用したチーム名称と略称を使用する。

4.      チームのキャプテンは前出の予選で任命された者が就く。

5.      キャプテンはチームのリーダーとして競技大会参加の準備から大会実行委員会との合意締結、撮影時の指揮および対抗選の作戦決定をおこなうとともに、プレーヤーの安全管理などチームの運営と行動全般に責任をもってあたる。

6.      チームにはマナーキーパーを1名任命する。マナーキーパーはFair Photographers の理念と精神に則り、大会実行委員会と連携しながら大会を通じチームの行動を指導および監督する責任を負う。また、ルールの遵守についてキャプテンを補佐し、かつ、中心的な役割を担う。

7.      プレーヤーは大会実行委員会が指定した銀行口座に参加料金(プレーヤー1名あたり10,000円)の支払い手続きを2023年7月17日より2023年7月31日までにおこなう。

8.      本選ルールの確認や各チームの準備事項等の説明のためキャプテンミーティンクを202310月7日19時よりオンライン会議システムZoomを用いておこなう。キャプテンまたは代役1名は必ず出席すること。

9.      8項のキャプテンミーティングでトーナメント組合せ抽選をおこなう。

10.   大会実行委員会は202310月末日までに参加者名札と作品提出用のUSBメモリー等をキャプテンに郵送その他の方法で送達する。

11.   プレーヤーおよびチームの各事項に変更がある場合は大会実行委員会に届け出なければならない。

第10条 作品

1.      フォトマッチは第2条に掲げる理念に則り、各々のプレーヤーに対し、撮影機会と条件を均等化させた条件下で、風景写真表現の核となるセンスと技量を試す場とする。そのため自ずと評価の主眼は「発見の眼差し」の幅広さおよび鋭さと、それによる「出合の瞬間」をいかに作品にまで昇華させたかに置かれ、評価の対象はシャッターを切った瞬間に得られる画像に絞られる。したがって後処理の巧拙はフォトマッチの問うところではない。

2.      作品はプレーヤーひとり5点ずつ、チームで合計25点を必要とする。ただし参加チーム数などによって必要点数を変えることがある。

3.      撮影地域は岐阜県公式ホームページにある飛騨圏域(高山市・飛騨市・下呂市・大野郡白川村)とする。
岐阜県公式ホームページの該当ページリンク

4.      撮影に先立ち、プレーヤーはカメラの時刻をNTT時報等を用い日本標準時に校正する。大会実行委員会はカメラの時刻が正しく設定されているかを確認することがある。

<修正>
撮影に先立ち、プレーヤーは競技にするカメラの時刻を日本標準時に同期する。大会実行委員会は不作為に選んだプレーヤーからカメラの提出を求め時刻が正しく設定されているかを確認することがある。

5.      対象とする作品は風景およびネイチャーをモチーフとした作品に限る。人物の表情や動きを主体とした作品は不可とするが、人物や人工物、建築物や建造物を被写体とすることは問題としない。

6.      作品の審査基準は以下の観点と優先順位を基本とし、これにジャッジ独自の判断を加える。

                          i.[着眼点]
風景を発見する視点の独自性や秀逸さ
   ▼

                        ii.[表現力]
着眼点や被写体を生かす技術の確かさ、表現の豊かさ
   ▼

                       iii.[被写体]
撮影条件を含む風景そのものの魅力、希少性、難易度の高さ

7.      提出される作品には以下の条件を課す

@     デジタルカメラで撮影された作品であること。スマートフォン、携帯電話、タブレット端末に搭載された撮影機能で作られた作品でないこと。

A     異なる複数の場面をひとつの画面に合成していないこと。ただし構図や撮影範囲を変えずに撮影した多重露光による作品および比較明合成による作品はこの限りではない。

B     撮影者が被写体に対して行う演出行為がされていないこと。例として人を配した演出、被写体の移動や加工、予め現場になかった自然物や小道具の持ち込みなどが該当する。

C     人工光等での演出行為がされていないこと。例としてサテライト光やスレーブ光を利用した照明、多灯フラッシュは光源の種類にかかわらずこれに該当する。ただし、カメラに内蔵のフラッシュやホットシューに直付けまたは延長ケーブルを使用した人工光での照明は使用可とする。延長ケーブルの長さはカメラ位置を起点とした撮影者の手持ちの範囲内とし、また光源を画面内に入れないこと。なおレフ板の使用は可とする。

D     前項の制約は撮影者の意図による演出に限定するものであり、街灯や建築物照明等の既設光源および交通機関等や人物の所持品等の光源について制約を課すものではない。

E     PLフィルターやNDフィルターなど各種フィルターの使用に制限はない。

F     撮影した画像データを撮影に使ったカメラ以外の機器で加工するとこを禁止する。

G     使用作品はノートリミング、フルフレームとし、カメラ内トリミングを含むトリミングを施してはならない。

H     提出されるファイル形式はJPEGに限る。

 

第11条 対抗選会の進行

1.      会場(開会式・対抗選会場および大会本部・オリエンテーション会場
  高山市民文化会館(岐阜県高山市昭和町1丁目188−1)
  本部電話番号:080-6662-4602(永原)

2.      タイムテーブル
202311月3日(金)】(状況により変更することがある)
13
00 集合(高山市民文化会館大ホール 全員参加)
13
15 オリエンテーション(ルール確認とチーム対抗組み合わせ抽選、
                                                      作品提出用のUSBメモリ配布)
13
30 第1ヒート(=撮影開始)
チームは大会実行委員会が定めた集合地点のうちひとつに集まり、係員からチーム全員の点呼を受けなければならない。点呼を受けていないチームは失格とする。
12
30 集合地点開設 点呼受け付け開始
13
00 第1ヒート(=撮影開始)この時刻以前に集合地点から出発してはならない。
13
30 集合地点閉鎖 この時刻以降は高山市民文化会館で点呼を受け付ける。
16
54 日没(高山市)
18
00 第1ヒート終了(=撮影終了)、点呼受け付け終了

2023114日(土)】(予選通過チーム数等により変更することがある)
04
00 第2ヒート(=宿舎出発可・撮影開始)
※プレーヤーの安全確保のため、第2ヒート開始時刻までは宿舎を出発してはならない。また車中泊の場合は前夜から移動してはならない。
0616 日の出(高山市)
08
00 第2ヒート終了(=撮影終了)
08
30  作品データ受付開始(高山市民文化会館内でUSBメモリ提出)
09
15 作品データ受付終了
             提出作品の画像確認(キャプテンは確認終了まで控室で待機)
10
00 対抗選会 開会式
10
30 対抗選開始
12
00   昼食休憩
13
00   対抗選再開
14
30   休憩
15
00   対抗選再開(二回選・敗者復活選・三位決定選・決勝選)
17
00 対抗選会 閉会式・表彰式
18
00 懇親会
(高山市民文化会館または周辺施設にて懇親祝賀パーティ *会費制)
20
00 懇親会終了・解散

4.      会場への入場

@     プレーヤー全員に対し113日および114日の会場入場時に体調確認と体温検査を実施する。

A     会場入場時に体調不良を訴えた者や体温が37.5度以上の者は入場不可者として会場への入場を禁止する。

B     入場不可者が出たチームの扱いについては下記の通りとする。
113日のオリエンテーション時に入場不可者が出たチーム】

                                i.  入場不可者の撮影等の参加を禁止する。

                               ii.  入場不可者が1名の場合、欠員には数えず同じチームの他の者の代替撮影を認める。代替撮影する者は他チーム立ち会いのもと抽選により1名を決定する。

                             iii.  入場不可者が2〜3名の場合、1名は上記の代替撮影で充当し、残りは欠員(1〜2名)とする。

                              iv.       入場不可者が4名以上の場合、欠員が3名以上と数えられるため当該チームは出場資格を失う。
欠員の扱いについては13条9項を参照

114日の対抗選会時に入場不可者が出た、または入場不可者が増えたチーム】

                                i.       入場可能者のみで競技をおこなう。入場不可者の作品も使用可能とする。

                               ii.       チーム全員が入場不可者となった場合、作品提出はオンラインでおこない、競技進行をオンライン(ZoomまたはYouTube)で把握しながら、選択する作品を会場内で待機するスタッフに電話で伝える。

C     入場不可者となった場合、当該プレーヤーの参加料は返金しない。

D     入場不可者に対する別室等は用意しない。

5.      撮影移動について

@     安全の優先
チーム全員が勝利や効率、撮影の欲求やシャッターチャンスなど、いかなる感情や事情よりも安全が優先することを理解して競技に臨まなくてはならない。キャプテンは常に安全を意識してチームを率い、マナーキーパーはキャプテンが気がついていないリスクに気を配るなどして互いに協力し、チームの安全のために積極的に発言、行動しなくてはならない。

A     緊急時の対応
万が一、危険な事態に直面したり、事故やトラブルに巻き込まれた場合は、まずチームメンバーやその他の当事者の安全、生命の確保を確認、次いで警察、消防、救急など関係当局に連絡、最後に可能な範囲で極力早く、大会本部に連絡を取らなくてはならない。

B     移動手段
移動は各チームの手配による乗用車を使用する。複数台の車両にチームのメンバーが分乗する場合は、共に移動し、目的地やルートを分けてはならない。1台の車両に複数のプレーヤーが同乗するときは、マスクの常時着用および換気に留意するなど感染症対策を徹底すること。

C     運転者
1人の運転者の運転時間が2時間以上連続してはならない。このような事態になる場合は別の運転者に交代または休憩時間を設けなければならない。
運転を担当する者は飲酒運転、酒気帯び運転に問われることがないよう、開催前から飲酒には十分気をつけなくてはならない。

D     同乗者
大会中、大会実行委員会が取材を委託した者を除き、チームメンバー以外の者を同乗および同行させてはならない。ただし専任運転者に運転を依頼した場合を除く。専任運転者は撮影に関して一切の関与をしてはならない。

E     移動時の連絡義務
チームは、出発時に移動を開始した旨を、到着時には到着場所を遅滞なく本部携帯にショートメールで報告しなければならない。

F     帰着時刻の遵守
交通違反、事故、渋滞等による帰着時間の超過は、ペナルティーの判断の際、遅延の理由として一切考慮しない。

G     撮影行動中は本部からの電話連絡がとれるように留意すること。またマスク着用および相互に一定の間隔を保ち行動し、機材類の貸借は控えること。

6.      作品データの提出

@     作品データは大会実行委員会が予め用意したUSBメモリに格納して3項にあるタイムテーブルにしたがって提出する。このUSBメモリはオリエンテーション時に第9条10項に掲げる方法でキャプテンに配布する。

A     作品データの選択
各チームは作品選択用にPCを持参し、作品データを選択する。提出点数はプレーヤーひとりあたり5点とする。ただし参加チーム数などによって必要点数を変えることがある。

B     作品データの要件
大会実行委員会はプレーヤーごとに4桁のプレーヤーIDを付与する。ファイル名は以下規則に沿ってPCで設定すること。すべての作品データは特定のフォルダに置かないこと(プレーヤーごとにフォルダを作り、分けないこと)。
 ファイル名:[4桁のプレーヤーID]+[AE]+. Jpg
 例)プレーヤーID1001で5点提出の場合、以下の5ファイルを提出する。
  1001A.jpg1001B.jpg1001C.jpg1001D.jpg1001E.jpg
*ファイル名には必ず半角英数字のみを用い、記号や空白などは使用不可とする。
*1人のプレーヤーの作品に同じアルファベットを用いてはならない。
*データ型式はJPEGに限定する。画質は落とさないこと。

C     チーム対抗の組み合わせが決定し、作品提出時以前に相手チームの失格や棄権により不戦勝が判明した場合は、各プレーヤーの作品をそれぞれ1点ずつ減らして提出しなければならない。ただし、相手チームが反則により不戦敗となった場合は、敵失による勝利と見なし、作品を減らす必要はない。

D     作品データの再提出
定められた様式に則っていないなど作品データに不備があった場合、チームは直ちにデータを修正し再提出しなければならない。データ不備による提出時間超過も遅延と見なされ、競技委員長によるイエローカードまたはレッドカードの対象となる場合がある。

E     作品データの扱い
提出された画像は大会実行委員会で編集や加工を一切しない。作品の天地違い、縦横違い等があってもキャプテンが提出作品を画像確認した状態で投影される。その結果として敗退しても判定の変更や再ゲームとはならない。

F     撮影日時の確認
大会実行委員会は作品データから撮影日時を確認することがある。3項のタイムテーブルにある撮影日時外に撮影された作品は失格とする。

 

第12条 対抗選の人員と権限

1.      人員構成
対抗選には競技委員長1名とジャッジ5名および司会者1名をおく。これらには第11条4項にある入場検査をおこない入場不可者が出た場合、競技委員長と司会者は代替の者をたて、ジャッジについては3名に減員する。

2.      競技委員長

@     競技委員長は、競技全体におけるルール遵守の責任者として、対抗選がルールや社会通念に照らし適正かつ円滑に行われるように運用する。

A     競技委員長はルールに反する行為や作品提出時の遅延等、およびFair Photographers として相応しくない態度や行為が認められたプレーヤーやチームに対し、注意またはペナルティーを与えなければならない。

B     競技委員長が与える注意およびペナルティーの判定はイエローおよびレッドの二種類のカードによって示される。競技委員長はその裁量によりひとつの行為に対して次に定めるイエローカード1枚またはレッドカード1枚(イエローカード2枚に相当)を出すことができる。

                          i.          イエローカード:注意。次にルール違反や言動が見られた場合、ペナルティーを科すという警告とする。累積2枚でレッドカード1枚の効力を発する。

                        ii.          レッドカード:ペナルティーを科す宣告。このカードを出されたチームは、以降のゲームで得た得点から2点を減じられる。

C     競技委員長が示したペナルティーへの異議は全競技終了後、大会実行委員会に参考意見として申し立てることができる。

3.      ジャッジ

@     ジャッジは、対抗選において作品の評定にあたる。これはPPCと大会実行委員会の合意によって任命されている。

A     ジャッジは、106に定める作品の判定基準にしたがい両チームのプレーヤーの作品の判定をおこなう。

B     競技委員長は個々のジャッジの判定の独立性を担保するための措置を講ずる。

4.      司会者

@     司会者は対抗選の進行を司る。これはPPCと大会実行委員会の合意によって任命されている。

A     司会者は第13条にある対抗選競技内容にしたがって対抗選の円滑な進行をおこなう。

第13条 対抗選の競技内容

1.      対抗選はチーム5名どうし2チームの競技とする。

2.      本選進出チーム数によって、対選方式を以下とする。

                i.          本選進出チームが1318チームの場合、トーナメント方式でチームの勝敗を決する。

               ii.          本選進出チームが12チームの場合、3チームずつ4組に分け各組ごとリーグ選をおこなう。次に各組の最多勝チームがトーナメント方式でチームの勝敗を決する。

              iii.          本選進出チームが1011チームの場合、3チームを3組、のこりの1〜2チームで1組をつくる。先に3チーム3組ごとリーグ選をおこない、次にこれら各組2位チーム(3チーム)のうちジャッジによる作品選考で選ばれた2〜1チームが最後の1組に加わりリーグ選をおこなう。最後に各組の最多勝チームがトーナメント方式でチームの勝敗を決する。

              iv.          本選進出チームが9チームの場合、3チームを3組に分けリーグ選をおこなう。次に各組2位のチーム(3チーム)がリーグ選をおこなう。最後に各組の最多勝チームがトーナメント方式でチームの勝敗を決する。

               v.          本選進出チームが8チームの場合、4チームを2組に分けリーグ選をおこなう。次に各組2位チームが三位決定選、各組最多勝チームが決勝選をおこなう。

3.      キャプテンには提出された作品が一覧できる作品一覧表が開会式で手渡される。

4.      2チームが対選する1単位を「マッチ」と称し、マッチの中でおこなわれるプレーヤー個々の対選を「ゲーム」と称する。

5.      マッチの形式

@     マッチを行う2チームは会場スクリーン正面に向かい左側に位置するチームを紅とし、右側に位置するチームを白とし、これにより2チームを識別する。スクリーンに掲示される作品も、判定確定時はこの位置に確定させる。

A     チームの左右の位置はトーナメント表等の表示位置により決定する。

6.      競技の進行

@     キャプテンまたはプレーヤーはステージに設置されたパソコンを操作してゲームに使用する作品の選択をおこなう。

A     選択された作品の差し替えは認められない。

B     2チームのプレーヤーが選択した作品は、司会者の「オープン」の掛け声に合わせて紅白2チームの2点が同時に投影される。

C     ジャッジは投影された作品を評価のうえ、より高く評価した作品を提示したチームに対応したボタンを押す。

D     司会者の「判定」の掛け声により一斉に判定結果を示す。ここでより高く評価されたチームにジャッジごと1点を付与する。

E     ジャッジの判定がすべて出た瞬間をもって判定結果を確定し、以降はいかなる事由によっても判定結果を変更することはない。

F     何人もジャッジの判定に異論を述べることはできない。

G     @〜Fを1ゲームとする。これを繰り返し、ジャッジから得られた得点を累計し5ゲーム終了時点で多くの得点をあげたチームを勝利チームとする。

H     トーナメント競技2回選以降では、3ゲーム終了時に得点差が11点以上、または4ゲーム終了時に得点差が6点以上ある場合はコールドマッチとしてマッチを終了する。

I     マッチ終了時にジャッジは講評として評価理由を述べなければならない。

J     各ゲームごとに過半数以上のジャッジが優位を示した作品については第14条にある個人賞の対象とする。

K     1ゲーム目は@の作品選択の時間を設けない。2ゲーム目以降は@の作品選択の時間を最大30秒とする。

7.      作品使用の制約

@     いちど使用した作品はその後のゲームに再使用することはできない。

A     いちどのマッチの中で同じプレーヤーの異なる作品を複数回使用することはできない。したがって1人のプレーヤーが使用できる作品は1マッチで1点のみとなる。ただしチームに欠員が生じ、10項Bを適用する場合は除く。

8.      3位決定選と敗者復活選(敗者復活選は本選進出チームが1316のみ実施)

@     決勝選の前に3位決定選をおこなう。

A     3位決定選は準決勝選に敗退した2チームに、決勝選にすすんだチームに初回選で敗退した2チームが加わり敗者復活選を兼ねる。

B     まず初回選で敗退したチームと準決勝選で敗退したチームが対選する。この組み合わせは対向するトーナメントツリーどうしとする。このとき準決勝で敗退したチームには予め2点が付与された状態で対選を開始する。

C     次にBで勝利したチームどうしが対選する。

9.      作品の審議

@     ジャッジおよび競技委員長は審査対象の作品がルールに照らして失格相当の疑義を生じると判断した場合に、司会者による判定の合図があるまでに挙手により他のジャッジおよび競技委員長に対し審議を要求することができる。

A     キャプテンは審査対象の作品に対し大会を通じ2回までを限度に疑義を競技委員長に申し出ることができる。競技委員長は疑義の内容をジャッジに諮り、疑義が認められた場合は限度の回数を減ずることはしない。

B     競技委員長は当該作品を撮影したプレーヤーに対し説明を求めることがある。

C     審議はジャッジ全員に競技委員長を加えておこない、競技委員長はジャッジの疑義に対して本レギュレーションに沿った判断を説明する。

D     審議終了後、司会者は速やかにゲームを再開する。ジャッジは競技委員長の説明を参考に判定をおこない、必要ならば講評時に審議内容とそれに基づいた自己の判断について説明する。

10.   プレーヤーの交代と欠員
原則として登録したプレーヤーやキャプテンおよびマナーキーパーの役割の交代は不可とする。やむを得ぬ事情によりプレーヤーが交代または欠員する場合、いかなる事由によってもこれによる不利益は欠場プレーヤーが所属するチームが負い、以下に従わなくてはならない。

@     プレーヤーやキャプテンおよびマナーキーパーの役割担当を交代する場合、または欠員がある場合オリエンテーション開始までに11月3日の撮影開始までに大会実行委員会にプレーヤー交代を届け出ることで2名を限度に認められる。

A     欠員が3名を超える場合は当該チームを失格とする。トーナメント組み合わせ決定は失格チームを含めておこない、対選相手チームは不選勝とする。

B     @に示す期限までに交代プレーヤーが用意できず、交代の申請がなされなかった場合、または交代の届け出後から対抗選までにプレーヤーが離脱した場合、欠員したプレーヤーの作品は使用できない。このとき残存のプレーヤーは以下@〜B に従い自己の作品から代替作品を選択し使用することができる。

                                i.   欠員プレーヤーが1名の場合は第5ゲームを、欠員プレーヤーが2名の場合は第4ゲームと第5ゲームに代替作品を使用することができる。

                               ii.   1人の残存プレーヤーが使用できる代替作品は1マッチあたり1点を限度とし、全マッチを通じ2点を限度とする。

                             iii.   代替作品が無い場合、ゲームを不戦敗とする。

C     11条項に入場不可のうち1名は欠員に数えない。

D     失格や欠員となった場合、当該プレーヤーの参加料は返金しない。

11.   公式記録への協力義務
すべてのプレーヤーは正確な公式記録の実現に協力する義務を負う。特にキャプテンはチームの対選記録の円滑な収集と提出に責任をもって当たらねばならない。

 

第14条 授賞と成績記録

1.      トーナメント賞
トーナメントで第1位、第2位、第3位になったチームの各プレーヤーに賞状および副賞を授与する。またトーナメントで第1位になったチームに優勝カップを授与する。優勝カップは次回の大会で主催者に返却する。

2.      個人賞

@     ジャッジ特別賞
各ジャッジが最も印象に残った作品を1点ずつ選定し、賞状等を授与する。

A     最優秀写真家賞
大会を通じ最も活躍したプレーヤーとして、ジャッジから最も多い得点を得たプレーヤーに賞状等を授与する。同点プレーヤーが2名以上の場合はチームの上位順位のプレーヤーとする。

3.      予選免除権
トーナメントで第1位になったチームは、プレーヤーが3名以上残留する場合に限り翌年の本大会の予選免除権を得る。具体的な予選免除権の内容については翌年の大会実行委員会に委ねる。

4.      プレーヤー、キャプテン、チームの成績記録と属性データ等についてはPPCが保管する。プレーヤーとキャプテンはチームを移ってもフォトマッチ公式大会での記録として引き継ぎされてゆく。

第15条 作品の扱い

1.      作品の使用権
ゲームに使用した作品(以下、ゲーム使用作品と呼ぶ 1)は、PPC、『風景写真』編集部、『フォトコン』編集部の三者が無断かつ無償で使用することができる。ただしその用途は『風景写真』『フォトコン』誌への掲載またはフォトマッチの報道、宣伝、広報(協賛企業の広告を含む)および学術研究に限られる2

2.      作者氏名等の表記
誌面等への掲載等、公表する場合はPPCに登録された氏名およびチーム名を使用する。
1トーナメント決勝選会において対選に使用され、投影された作品を示す。
2『風景写真』『フォトコン』誌上に掲載されたり、宣伝、広報に使用、公開された作品は既発表作品となる。これらの作品について原稿料等の支払いはしない。それ以外のゲームにだけ使用された作品については『風景写真』『フォトコン』誌では未発表作品として扱われるが、それ以外のフォトコンテスト等においてはそれぞれの主催者の判断による。

第16条 大会運営の費用および参加費の扱い

1.      大会の開催に必要な費用は参加チームが支払った参加費および協賛企業から得た協賛費を充当する。

2.      主催者の抗力が及ばない事態によって大会の全部または一部が開催できなくなった場合、主催者は予選を含め支払われた参加費の返金や準備等にかかった費用の負担、予約した交通機関や宿泊費等のキャンセル料の負担、準備にかかわる機材等の責任を負わない。また代替の大会は開催しない。ここで主催者の抗力が及ばない事態とは天災、戦争、暴動、反乱、内乱、テロ、火災、爆発、洪水、盗難、害意による損害、ストライキ、立入制限、天候、第三者による差止行為、国防、公衆衛生に関わる緊急事態、国または地方公共団体または施設運営者の行為または規制および要請などを指す。

3.      本大会で発生した収益は主催者に属し会計報告はおこなわない。

第17条 免責
本レギュレーションの運用によって生じた如何なる事態や事故および損害等について大会実行委員会およびPPCは一切の責を負わない。



附則

競技会での競い合いを示す用語として一般には「対抗戦」「対戦」「1回戦」など「戦」を用いるが、本レギュレーションでは「対抗選」「対選」「1回選」など「選」を用いる。これは第2条に示した理念を鑑みTCCの競技は戦い合う競技ではなく選び合う競技である意図を反映した。

本規則は20235月1日より発効する。

 

修正履歴

2023年6月

萩原史郎氏逝去によりジャッジを佐藤尚に変更(第7条6項)

第1ヒート撮影開始時刻を13:30から13:15に変更(第11条2項)

運転者の要件を撮影時間と運転時間の合計3時間以上から運転時間2時間以上に変更(第11条5項C

対選方式のチーム数上限を16から18に変更(第13条2項@
参加費支払い方法をキャプテンのクレジット一括支払いからプレーヤー個々の銀行振込に変更(第9条7項)

2023年8月

撮影時間確保のためトーナメント抽選を10月7日キャプテンミーティング時に実施(第9条に9項を追加)、必要資料等の事前送付(第9条に10項を追加)、11月3日の撮影日の集合方法を変更(第11条の2項を変更)

 

202310

第2ヒートの開始条件に注釈を追記(第11条2項)

点呼受付終了時刻の明示(第11条2項)

競技会場への入場制限を変更(第11条4項B)

撮影行程に同行者の禁止を追加(第11条5項D

キャプテンに対し作品への疑義申告を追加(第13条9項A)

プレーヤー交代等の期限をオリエンテーション開始前から11月3日撮影開始前に変更

最優秀写真家賞の規定に詳細事項を追加(第14条2項A